多摩動物公園では夕方4時過ぎ、
室内に戻ったインドサイの食事の光景を
とても近くで見ることができとができる。

準備されている「夕食!」
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3頭分の3つのバケツ。
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ナラヤニ♀が飼育員さんに声をかけられ
室内に戻る。
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一直線に夕食に向かうのではなく
大回りして夕食の前に。
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最初に食べるのは青草、
新鮮で美味しそう。

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「おいしいわよ!」
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次は食パン。
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次は野菜。
人参はずいぶん小さくカットされている。
切る手間が大変そうだけれど、丸かじりは
しないのかな?
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最後は干し草。
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ナラヤニさんの美しい足!
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インドサイ達が夕食を食べているとき、
飼育員さんは放飼場のお掃除。
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そして、サイたちが食べたの結果の
大量の大きなフンが回収される。

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3頭のインドサイが健康に暮らせるように
忙しく仕事をしてくれる飼育員さんに感謝!


11月15日からナラヤニの発情に合わせ
ペアリングのためにインドサイの
ナラヤニ♀とター♂が同居。

今年の9月からター(♂21)が、
ビクラム(♂16)に代わって
ナラヤニ(♀16)の繁殖相手となった。

ブログ内関連記事 :
「また裏庭に戻ったインドサイ・ビクラム♂ @多摩動物公園 」
http://sainomimy.exblog.jp/26226441/
2017.11.17

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今日は同居3日目で2頭ともに落ち着いている。
初日は激しい応戦があったそうだ。
手前ター、奥ナラヤニ。
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ナラヤニ♀が、ター♂に近づく。
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お互い少し反応を示していたが・・・
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ターが後退。
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ターはナラヤニに背を向けて、
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立ち去って行った。
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ナラヤニはプールへ。
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ターは広い放飼場をぐるっと回って、
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裏側の中庭に向かう様子。
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ターはナラヤニを避けるように中庭に消えた。
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私達からは見えない位置にある
中庭はこういう風になっている。
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ナラヤニの発情は2か月周期ということで
次の同居は来年1月中旬かと予想される。

ネパール生まれの野生由来のインドサイの
オスとメスを飼育している多摩動物園での
繁殖は日本の動物園のインドサイの血統を
考える上で大変貴重なので繁殖が強く期待され、
ペアリングの試みが続けられているが、
なかなか難しいようだ。


多摩動物公園のインドサイは、
オスが2頭とメスが1頭。

ター ♂21才
1996.11.20 スイスのバーゼル動物園生まれ。
1998.10.08 多摩動物公園へ

ビクラム ♂推定16才 
推定12ヶ月で2002.03.28 ネパールから多摩動物公園へ。

ナラヤニ ♀推定16才 
推定6ヶ月で2002.03.28 ネパールから多摩動物公園へ。


日本に来た当時の幼少のときの3頭の写真 ↓

ネパールのチトワン国立公園で子どものときに
保護された野生由来のビクラムとナラヤニは
日本国内のインドサイの血統のなかで
非常に貴重なので繁殖が期待される。

しかし、3頭が繁殖可能年齢に達して以来、
繁殖を目指しているが実現していない。


そのため、メスのナラヤニに対してどちらのオスとの
組み合わせがよいのか試行錯誤を重ねている。

ブログ内過去関連記事 :
「インドサイ同居中」
http://sainomimy.exblog.jp/22470865/
2014.09.21



2013年まではター、2013年5月からはビクラムを
ナラヤニの繁殖相手としていたが、再びターを相手としての
繁殖の試みが始められることになった。

それで今年9月にビクラムが裏手の狭い放飼場に戻された。

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この放飼場は、地面をサイの足に
「優しい」柔らかいウッドチップに交換された。
以前は水はけがよくなくて大きな水たまりが
たくさんできていたがそれも解消され
衛生面でも改善されたようである。
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ここのようにインドサイが3頭いても
繁殖は難しいのだから、オスとメスの2頭だけで
これまで3頭も繁殖ができた金沢動物園の場合は
相性がよくて本当にラッキーだったのだろう。

ナラヤニとのペアリングのための同居を
私が見た数少ない機会では、ビクラムもターも
今ひとつ積極性が足りないような感じ。


久しぶりのターとナラヤニの行く末は
コウノトリの采配次第!


日本にいる9頭のインドサイで
野生由来なのはナラヤニとビクラムだけ。
15年前にネパールから東京に来てくれて
ありがとう!





世界の動物園で
最高齢のインドサイは、
米ロサンゼルス動物園の
ランダという48才のメス。


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Photo(C):JAMIE PHAM




ランダは高齢化に伴う食欲減退、歩行困難、腎不全の症状を
示し容体が悪化したため、11月6日に安楽死の処置が施された。

1969年10月5日にスイスのバーゼル動物園生まれの
ランダは1974年11月から40年を超える長い期間、
ロサンゼルス動物園で飼育され親しまれていた。

2009年、40才で角の下部に進行性の皮膚ガンを
発症した際には、獣医と医師の合同チームが
角を切除して放射線治療をおこなった。

既に高齢で体重も2トンもあったため治療は
容易ではなかったが、UCLAのメディカルセンターの
放射線治療の専門家も協力もあって、2011年には
ガンの完治が発表された。

ランダは飼育員との関係が非常に良好で、
来園者との「ふれあいイベント」や
野生のサイの絶滅危機についての啓蒙活動、
そして、野生のサイの保護資金を集めるためにも
大いに貢献した。

2015年からは関節炎などの老化症状もあり
「ふれあい」などの表舞台からは引退していた。

ランダの存在があったからこそ集まったとされる
資金は 37万6千ドル(日本円にすると4千万円以上)
を超えるそうだ。

こうして動物園のランダは野生のサイの仲間を
守っていたのだ。

こういう形で飼育下の動物が野生の動物を
助けることができるのは、動物園の存在意義として
とても重要だと思う。

世界最高齢のクロサイである日本の安佐動物園の
ハナさんにもこうした貢献ができるような仕組みが
日本の動物園文化にもあればよいのにと思う。

動物園に暮らす動物が野生の仲間を助けられる
仕組み作りを、私たち動物園ファンは待つだけでなく
率先して考えてもよいのかもしれない。


参照記事 :