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インドサイ、28年間の独身生活にピリオドか?

28年間の独り暮らしにピリオドを打ち、
ふたりの花嫁候補が待つ
ニューデリー国立動物園への
旅立ちの日なのだが・・




参照記事 :
1.Now, Shiva the rhino may not die a celibate, after all(E)
2.Sole rhino at Byculla zoo finds a mate, 1,400 km away(E)
3.Rhino Shiva refuses to leave Byculla zoo(E)
4.Rhino refuses to leave zoo in Mumbai (E)

インドで最も来園者が多い動物園のひとつである
ムンバイ(旧ボンベイ)のByculla zoo のインドサイ、シヴァ氏 
インドサイ、28年間の独身生活にピリオドか?_e0266067_10125986.jpg
(photo from ref.1)


現在34才のこのインドサイのシヴァは、
アッサムの野生のサイであったが、1985年、
6才のとき、ムンバイのByculla 動物園に連れて来られた。

それ以来28年、彼はこの動物園でひとり暮らしを
続けている。

といっても、その間、パートナーを見つける試みが
まったくないわけではなかった。

2005年、ボンペイの高等裁判所は、
「独り暮らし20年目のシヴァをこのまま単独飼育しては
ならない」 として, 動物園当局とムンバイ市に対して
パートナー を見つけることを命じた。

この裁判所命令を受けて、動物園はシバを
Ranchi 動物園に移動させる手筈を整えたが、
シヴセナ Shiv Sena (インドの政党)の活動家の
抵抗に合い失敗してしまった。

また、2008年には、Patna 動物園からメスのサイを
連れてくる計画を立てたが、相手側の動物園から
Byculla動物園の 飼育スペース不足と、
動物保全の実績の低さを理由に拒否された。

それでも、国内動物園、さらにはベルリンの動物園にまで
打診を続けたが、パートナーとなるメスを見つけることは
できなかった。

そして、ようやく2013年、 デリーの動物園への
今回の移動の話が実を結んだ。

しかし、5-6人の獣医による輸送チームの準備も
整った出発予定の当日、シヴァ氏は行くことを躊躇。


Anil Anjankar 園長によると 、

14日早朝、シヴァの飼育部屋に輸送箱を繋いで、
好物のバナナやニンジンをその中に置いた。
その前の給餌は少な目にして、空腹にさせたにも拘わらず、
輸送箱の入り口のあたりを歩き回るだけで、
その中には入ろうとしなかった。

数時間かけて、動物園スタッフがプールの水を抜くなどして、
シバを輸送箱に入れようとしたが、うまく行かなかった。

しかし、1400km離れたデリーまでの3日がかりの
トラック輸送では、サイに、トランキライザーのような薬物を
使うことはできない。なぜなら、途中で覚醒した時に、
激しく暴れる可能性があるからだ。

「サイはとても気分屋で意に反することをさせるのは
至難の業だ。数年前、他のサイをデリーに移送する際も、
輸送箱に入れるのに4日間かかった。
明日、またやってみよう。」と
園長は語る。



One of the most-visited animals in Byculla zoo, Shiva (in pic), the one-horned rhinoceros, will set off for Delhi’s National Zoological Park on Tuesday to live there with his female partner.

According to Byculla zoo officials, the 34-year-old animal was brought here in March 1985 from the Assam State Zoo in Guwahati. He was six years old then and has been living alone since.  (ref.1 )



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日本の動物園の場合のように、長い時間をかけて
輸送箱に馴らすことはしないのだろうか?

シヴァ氏は、何日かけて旅立ちの決心をするのだろうか?
暑い夏に3日間、狭い箱の中で陸路を揺られる過酷さを
思うと、そのまましばらく輸送箱に入るのはやめた方が
いいかも。
by sainomimy | 2013-08-16 17:14 | アジアの動物園 | Comments(1)
Commented by pentarou_2010 at 2013-08-18 18:22
難しい話しですね。種の保存の考え方もありますが、
彼は34歳ですよね。1400Kmの輸送をするのは記事内容で
彼の園の様子を察するとリスクが結構高すぎるのでは?
相手の彼女達に受け入れられない場合もあるし・・、う~ん。
飼育環境スペース不足は日本でも、サイ飼育の悩みの1つですからね。
それに彼は28年育った園の環境に長年慣れ親しみ、当然満足してるのは間違いないと思います。