カテゴリ:北米の動物園( 24 )

11月22日、米サンディエゴ動物園で
地球に残る最後の4頭のキタシロサイの
うちの1頭だったノラ♀(41才)が死亡。
e0266067_17423045.jpg
Photo(C):Sandiego Zoo


ノラは今月13日、細菌性感染症の原因となっていた
臀部右側の膿瘍を取り除く手術を受けたばかりだった。

手術は局部麻酔で鎮静剤を用いて、意識のあるノラが
立った状態で行われた。手術は成功し、直後は普通に歩いたり
食べたりして出来ていた。

術後は24時間体制で容体を監視していたが、
食欲が低下し衰弱して、死亡の前日には急激に悪化。
獣医らは手を尽くしたが快復の見込みがないため、
これ以上苦しませることを避け、安楽死という
苦渋の決断がなされた。

ノラの死を伝えるTVニュース



ノラは、1974年にアフリカのスーダンに生まれ、
1989年に繁殖プログラムのためにサンディエゴ動物園に来た。

以来、サンディエゴ動物園サファリパークで飼育され、
オスのアンガリフとのあいだで繁殖が期待されたが
叶わなかった。アンガリフは2014年12月に推定44才で死亡。


本当に残念なことに、ここ1年で次々と
キタシロサイが死亡している。

2014年10月 : 
ケニヤのオルペジェタ保護区のスニ♂32才が死亡。
地球上のキタシロサイは残り6頭となる。

2014年12月 :
米サンディエゴ動物園のアンガリフ♂44才が死亡。
残り5頭となる。

2015年7月 :
チェコのドブール・クラローベ動物園の
ナビレ♀31才が死亡。残り4頭となる。

2015年11月
米サンディエゴ動物園のノラ♀41才が死亡。
残り3頭となる。


そして、現在ケニヤのオルペジェタ保護区に
地球最後の3頭が残るのみ。うち唯一のオスの
スーダンは既に40才を過ぎている。



●Ol Pejeta野生動物保護区の3頭のキタシロサイ :

Sudan ♂ 40才を過ぎ、繁殖年齢を超えている。
      (3才のとき、スーダンからチェコへ)
Najin ♀  1989年生まれ
Fatu ♀   2000年生まれ

3頭は、動物園よりも生息地アフリカの環境の方が
繁殖を促すのではという期待のもとに、2009年、
チェコのドブール・クラーロベ動物園からこの保護区に
移されたが、繁殖は実現しなかった。


ブログ内関連記事 :
「チェコの動物園のキタシロサイ死亡」
http://sainomimy.exblog.jp/23502346/
(2015.08.01)

「キタシロサイ最後の5頭の覚え方!SNNNF」
http://dearhino.exblog.jp/20912792
(2015.02.20)

「唯一の繁殖可能だったクロサイが死亡」
http://dearhino.exblog.jp/20318002/
(2014.10.24)


参照記事 :
1.Nola, One Of The World's Last Northern White Rhinos, Has Died
2.Nola, l’un des derniers rhinocéros blancs du Nord est mort
3.Critically Endangered Rhino Recovers from Surgical Procedure


参考記事1より原文一部引用 :

She was 41.With Nola's death, there are now just three northern white rhinos left in the world, bringing the animals even closer to extinction.

---------------------------------------------------------
11月初旬、サンディエゴ動物園に、キタシロサイの
種を残すために人工授精をして代理母になってもらう
ミナミシロサイのメス6頭が南アフリカからやってきた。
その試みが成功すれば、絶滅が避けられる希望はある。


「キタシロサイの代理母になるためミナミシロサイのメス6頭が米国の動物園へ」
http://sainomimy.exblog.jp/23878828


地球に4頭だけになった
キタシロサイの種の存続のための
最後の手段は、生息数が多いミナミシロサイの
メスに代理母になってもらうこと。


11月5日、サンディエゴ動物園サファリパークの
Rhino Rescue Center に南アフリカから
6頭のミナミシロサイが到着した。

e0266067_15071293.jpg
Photo(C):Sandiego Zoo

南アフリカから22時間のフライト中もよく食べよく寝て
とても元気だそうだ。

すべてメスで、年齢は4才から7才。
サンディエゴ動物園のRhino Rescue Center に
やってきたのはキタシロサイの代理母になるためであり、
公開展示されることはない。

この6頭は、地球上にもはや4頭しか残っていない
キタシロサイの種を存続させることに協力するため、
南アフリカのヨハネスバーグのプライベート・リザーブから
サンディエゴ動物園に送られた。

サンディエゴ動物園には、キタシロサイ最後の4頭の
うちの1頭であるメスのノラが飼育されているが
41才という高齢のため繁殖能力はない。

Rhino Rescue Center では、冷凍保存されている
キタシロサイの精子と卵子を使用して人口授精し、
受精卵をミナミシロサイのメスの子宮に着床させる
ことで代理母とすることの成功をめざしている。

研究者たちは、今後10年から15年のうちには
代理母からキタシロサイの子が生まれることになる
だろうと予測している。

サンディエゴ動物園は、サイの繁殖に最も実績のある
動物園のひとつで、これまでに94頭のシロサイ、
68頭のインドサイ、14頭のクロサイの繁殖実績がある。


地球に残るキタシロサイ4頭の内訳は以下の通り。
============================

●Ol Pejeta野生動物保護区 :

Sudan ♂ 40才を過ぎ、繁殖年齢を超えている。
      (3才のとき、スーダンからチェコへ)
Najin ♀  1989年生まれ
Fatu ♀   2000年生まれ

この3頭は、動物園よりも生息地アフリカの環境の方が
繁殖を促すのではという期待のもとに、2009年、
チェコのドブール・クラーロベ動物園からこの保護区に
移された。

●米サンディエゴの Wild Animal Park  :
Nola  ♀ 41才


予想より早く、もし5年後の2020年頃に、代理母から
キタシロサイの男の子が生まれたら、ケニヤの保護区にいる
2000年生まれのFatu とのあいだに繁殖も可能かもしれない!・・
なんて、ついつい夢みてしまう。



ブログ内関連投稿記事 :
「チェコの動物園のキタシロサイ死亡、残るは地球上に4頭」
(2015.08.01)

「唯一の繁殖可能だったキタシロサイのオスが死亡」
(2014.10.25)

参考記事1より原文一部引用 :

"The San Diego Zoo Safari park got six early Christmas presents in the form of southern white rhinos Thursday. The female rhinos, all between four and seven years old, arrived after a 22-hour flight from South Africa."


参照記事 :
1. 6 white rhinos arrive in San Diego to be surrogate mothers
2.Rhinos Arrive in San Diego to Become Surrogates and Help Save a Species


現在、世界で唯一、動物園で飼育されていたスマトラサイ、
米シンシナティ動物園の Harapan (♂ 8才)の繁殖目的での
インドネシアのスマトラサイ・サンクチュアリーへの移動が
完了した。50時間の長旅であったが、到着後も元気にしている
そうだ。

これで、動物園で見られるスマトラサイはいなくなってしまったが、
もはや地球上に約100頭しか生息せず、絶滅寸前の状況では
1頭でも多く増やすことが種の存続のためには切実な課題と
なっているのが現状だ。

スマトラ島のサンクチュアリーには、メスが3頭いるので
繁殖が期待できる。

Harapan
e0266067_11505480.jpg
Photo(C):©Michelle Curley / The Cincinnati Zoo / AFP


詳しいことは、こちらの投稿記事へ ↓
http://dearhino.exblog.jp/21798124/


ブログ内関連記事
「米のスマトラサイ、繁殖のためインドネシアへの移動が決定」
http://sainomimy.exblog.jp/23634055/
(2015.09.07)





米オハイオ州のシンシナティ動物園の
スマトラサイ(2007年生まれ、♂8才)
Harapan が、10月、繁殖のため
インドネシアのスマトラサイ・
サンクチュアリーに移動することが決定。


e0266067_20081040.jpg
Photo(C):Cincinnati Zoo


参照記事 :
1.Cincinnati Rhino needed in Sumatra.
2.Can we save the sumatran rhino ?
3.Only Sumatran Rhino in U.S.To Be Sent To Breed.
4.American effort to breed rare rhinos end Cincinnati.


もはや地球上に約100頭しか生息していないと言われる
スマトラサイ、保護下では現在9頭、そのうち東南アジア以外に
暮らしているのは、この Harapan のみ。

スマトラサイとは、体毛が生えた最も小さいサイズのサイで、
スマトラ島とボルネオ島に生息している。角は2本。

移動先は、インドネシアのスマトラ島南部の
Way Kambas 国立公園のなかの100ヘクタールほどの
広さのSumatran Rhino Sanctuary。

熱帯雨林のなかで、周囲を電気柵で囲われている
その場所は、”ジュラシック・パーク” を彷彿とさせる
という。

現在、そこで以下5頭のスマトラサイが暮らしていて、
うち3頭が♀なので、Harapan との繁殖の可能性が
期待される。


●Andalas ♂ :
Harapan の兄。2001年生まれ。2007年に
シンシナティ動物園からインドネシアに渡った、

● Ratu ♀ :
推定1999年生まれ、Andatuをパートナーとして
繁殖成功。

●Andatu  ♂ :
2012年生まれの、Andalas と Ratu の息子。
ここ100年に飼育下で生まれた4番目のスマトラサイ。

●Rosa ♀
Harapan との繁殖の第一候補。
Ratu と Bina とのあいだの年齢。

●Bina ♀
推定、約30才だが、繁殖の可能性はある。
少なくとも、人工授精は可能。


お兄さんのAndalas に続いて、アメリカ育ちの
Harapan がルーツの地スマトラで、
父親になり、スマトラサイの血を繋げて
くれることを是非とも期待する。

アメリカからスマトラ島までは60時間の長旅。
現在、馴らすために、Harapanの寝室には
輸送箱が置かれ、また、インドネシアの
熱帯雨林での暮らしに備えたワクチンや
薬が投与されている。

25年に渡るシンシナティ動物園での、
スマトラサイ繁殖プログラムは、
Andalas, Suci(死亡)、Harapanという
きょうだい3頭の誕生の成果をもって
これで終了となる。


その他、ボルネオ島のマレーシア領サバ州の
Danum Valley の保護下に、3頭の
スマトラサイ(Tam, Puntung, Iman)が暮らし、
繁殖が望まれるが、メスの卵巣腫瘍などで
なかなか難しい状況だ。


ブログ内関連投稿 :

「米シンシナティ動物園にマレーシアからスマトラサイが来るのか?」
http://sainomimy.exblog.jp/21718117
(2014.03.02)

「米シンシナティ動物園、スマトラサイ♀(9才)Suci
3月30日、死亡。」

http://sainomimy.exblog.jp/21844345
(2014.04.01)

「スマトラサイ・至難の繁殖」
http://dearhino.exblog.jp/19691262/
(2014.04.18)

「生まれたばかりの Andatu の貴重な動画 」
スマトラサイの子の授乳と水遊びの光景は
とっても可愛く必見! ↓
http://dearhino.exblog.jp/16057457
(2012.06.29)


参照記事2より、原文一部引用 :
"The United States is looking at extending the species of Sumatran Rhinos in the land as it sends off its last male rhino named Harapan to Indonesia to breed."



昨年、死亡したスマトラサイから得られた
貴重なデータから、その死因となった
疾患の早期発見を可能にする研究が
進行中。

2014年3月、米シンシナティ動物園で
スマトラサイのメス、スシ(当時9才)が死亡、
これで飼育下のスマトラサイは
世界で僅か9頭になってしまった。
野生では、300頭以下。

e0266067_11000753.png

在りし日のスシ。 (C):Cincinnati Zoo


スシの死因は、鉄過剰症。

海の哺乳類から鳥まで飼育下の多くの動物が
罹る潜行性疾患で、スマトラサイに加えて
クロサイにも見られるが、シロサイやインドサイでは
比較的少ない。

現在、この疾患には、予防方法がない。

治療法は、体外に血液を排出させる瀉血(しゃけつ)で、

それも頻繁に多量の血液を排出しなくては
ならない。

しかし、サイに適確な、瀉血の量や頻度は不明で、

麻酔なしにサイに瀉血することも難しい。

鉄過剰症を発見する最適な方法は、
血漿中のフェリチン濃度を測定すること。

フェリチン :
肝臓・脾臓・心臓など各臓器に存在する鉄分を貯蔵している蛋白。

フェリチン濃度は、生物の種別に異なるので、
研究が進んでいるヒトやウマのデータがサイに
当てはまることはない。

スマトラサイの種の存続において
スシの死亡は大きな痛手であったが、
代わりに貴重なデータを得ることができた。

現在、その臓器からフェリチン蛋白の分離が完了し、
今年の夏まで、機能分析を行なうことにより、
その後のサイの鉄過剰症の早期発見に役立てる
研究が進行している。

この研究プロジェクトの財源は、
Mr. and Mrs. Jeremy S. Hilton and Family.

の多大な寄付である、という。

名前から、ホテルで有名なヒルトン一族かとも思われるが
日本でも株価の値上がりで大儲けした富裕層などが、
”ノブレス・オブリージュ”的な発想で、動物園でのこうした
重要な研究を支えてくれたらと願う。




参照記事 :
A Study to Honor Suci the Sumatran Rhino.

参照記事より原文一部引用 :
"The irst step – isolating the rhino ferritin protein – is complete, and our goal is to have a functional assay by this coming summer. Our hope is that the assay will be used to monitor iron storage status in many rhinos throughout North American zoos to ensure the disease is detected before the rhino becomes sick."

ブログ内関連記事 :
「スマトラサイの死、米シンシナティ動物園」
http://sainomimy.exblog.jp/21844345/
(2014.04.01)









2014年12月14日、
米サンディゴ動物園サファリパークの
高齢のキタシロサイ死亡。
これで地球上に残るキタシロサイは
僅か5頭となる。

e0266067_19115259.jpg

Angalifu という名のオスで、推定44才、
1989年にスーダンのKhartoum 動物園から
来園、以来同園で飼育されていた。死亡当時、
老齢による症状で治療中だった。

Angalifu の精子は、将来の体外受精のために保存されている。


同サファリパークでは、Angalifu に加えて、
40才のメスのキタシロサイ、Nola を飼育中。

Nola の他、4頭のキタシロサイは。
チェコの動物園1頭、ケニヤの保護地に3頭が
飼育されている。



参照記事 :

Elderly Northern White Rhino Passes Away at San Diego Zoo Safari Park.

参照記事より、原文一部引用 :
”A northern white rhino, Angalifu, passed away in the early hours of this morning, Sunday December 14. The male rhino, who was estimated to be 44 years of age, was under veterinary care for a variety of age related conditions. His death leaves only 5 Northern white rhinos left in the world: one elderly female at the San Diego Zoo Safari Park, 1 at a zoo in Czechoslovakia and 3 in Africa.”



米国の動物園で12日,
"World Elephant Day" を
記念して予定されていた
象牙とサイ角の焼却が
延期された。

参照記事 :
1.Burning of elephant ivory, rhino horns at NC Zoo postponed
2.N.C.stands against ivory trade.


ノースカロライナ州立動物園では、8月12日の
「世界ゾウの日」に、急増するゾウとサイの密猟への
危機意識を高めてもらおうと、動物園で保管している
象牙約90kgとサイ角を焼却する計画を進めていた。

これらの象牙とサイ角は、動物園で死亡したゾウとサイの
ものであり、サイ角の一部には伸びすぎて危険にならない
ように角を短くしたものもある。

しかし、この計画は、州の財産の破壊に関しての
法律的な検討が必要ということから、12日の実施が
見送られることになった。

ジョーンズ園長は、次のように語る。

「象牙やサイ角はヘロインのように扱うべき、という
のが我々の考えだ。もし大量のヘロインを見つけたら
それは処分すべきものだ。

動物園で教育目的に、象牙やサイ角が必要な場合は
模型を使用する。

象牙のストックを焼却あるいは破砕している
国があるし、少なくとも米国内の動物園でも前例がある。

動物園のこうしたものは売り物ではない。しかし、それを
州の財産であると判断されるなら、規定に従うしかない。」


以下、参照記事1より原文一部引用 :
”A plan by the North Carolina Zoo to incinerate about 200 pounds of elephant ivory and rhino horn as a statement against animal poaching has been delayed while lawyers study the rules on the destruction of state property.

The zoo had planned to burn the items on Tuesday – designated as World Elephant Day 2014 – to draw attention to recent dramatic increases in the poaching of African elephants and rhinos.”


Read more here: http://www.newsobserver.com/2014/08/11/4065493/nc-zoo-plan-to-destroy-ivory-rhino.html#storylink=cpy


ノースカロライナ動物園のシロサイ、スタンレーが描いた絵 ↓
e0266067_18040205.jpg
(C):Stanley Rhino, N.C. Zoo
Rhino Art? You be the judge.


今年6月5日、
米バッファロー動物園で生まれた
インドサイのモニカは、
10年前に死亡した父親ジミーの
「忘れ形見」?!


Photo(C):WRRZ-TV
e0266067_22551540.jpg

参照記事 :
1.Baby rhino at N.Y. zoo playfully rolls around
2.Zoo visitors can see rhino calf Monica
3.Buffalo Zoo’s new baby Indian rhino a marvel of modern science



米ニューヨーク州のバッファロー動物園の
インドサイの赤ちゃん、モニカ(♀)は、
2004年に米シンシナティ動物園で死亡した
オスのインドサイ、Jimmy の冷凍精子を、
メスの Tashi に人工授精することにより誕生した。
誕生時の体重は、約65kg。


現在17才の母親 Tashi は、2004年と2008年に出産し、
2頭の子どもは他の動物園に移動。

2011年、Tashi のパートナーのオスが死亡。

次の繁殖のために、新しい繁殖相手候補のオスが
性成熟するのを待っていると、そのあいだに
Tashi の生殖器官ののう胞が大きくなり
自然の繁殖が難しくなる可能性があった。

そのため、シンシナティ動物園の繁殖生理学者の
Monica Stoops 博士の協力を得て、人工授精を
することとなった。ちなみに、今回生まれたメスの
赤ちゃんの名前、モニカは博士の名前に由来。

Tashi は、いつもモニカから目を離さず、子育て上手。
モニカはとても活発で、泥浴びが大好き、
泥んこになって楽しそうに転げまわっている。
(参照記事1.2.3に、動画あり)

モニカは生後1ヶ月だが、すでに一般公開が
始まっている。


2013年6月に米モンゴメリー動物園で生まれた
人口授精のインドサイ、イーサン(♂)は、
生後4ヶ月で急死。

今度こそ、モニカにはずっと元気に育って欲しい。


以下、参照記事1.より原文一部引用 :
Tashi gave birth to the 144 pounds calf on June 5 at the zoo. A frozen specimen from Jimmy, a male rhino who died in 2004 at the Cincinnati Zoo, was used to artificially inseminate Tashi.


ブログ内関連投稿記事 :
「人工授精によるインドサイの赤ちゃん誕生」
http://sainomimy.exblog.jp/20709531/
(2013.06.26)

「人工授精のインドサイの赤ちゃん死亡」
http://sainomimy.exblog.jp/21235573/
(2014.10.24)


2010年に、米シンシナティ動物園で
人工授精による妊娠で出産した
世界初のインドサイのニッキが
7月3日、23才で死亡。

Photo(C):Cincinnati Z00
e0266067_22573113.png

参照記事 :
1.Endangered Indian rhino dies at Cincinnati zoo
2.Cincinnati Zoo Rhino passes away


ニッキは1991年にカナダのトロント動物園で生まれ、
シンシナティ動物園に移動。

ニッキが冷凍精子の人工授精で妊娠したのは画期的な
ことだった。

最初の妊娠は、2008年に死産となったが、2010年10月には
オスの子が生まれた。しかし、誕生時から状態が悪く
13時間後に死亡。

飼育下で繁殖がクロサイに比べても難しいとされるので、
ニッキのこの2回の人工授精による妊娠は、以後の
インドサイの生殖技術の発展に大きな役割を果たした。

先月から、ニッキには、片方の卵巣の肥大による
下半身の膨張が見られた。卵巣腫瘍であるかどうかは
断定できず、死因は今のところ不明。


現在、米国内で飼育されているインドサイは59頭、
野生では約3300頭が生息している。



参照記事1より原文一部引用 :
The zoo says it was a breakthrough when she was impregnated through artificial insemination. The first time ended with a stillbirth in 2008. The second time the calf died after birth in 2010.


ブログ内関連投稿記事 :
「人工授精によるインドサイの赤ちゃん誕生」
http://sainomimy.exblog.jp/20709531/
(2013.06.26)

「人工授精のインドサイの赤ちゃん死亡」
http://sainomimy.exblog.jp/21235573/
(2014.10.24)


米シンシナティ動物園、
スマトラサイ♀(9才)Suci
3月30日、死亡。


e0266067_14352541.jpg
Dr.Rothと在りし日のSuci. Photo by Michael E. Keating


参照記事 :
1.Cincinnati Zoo Devastated By Loss of Endangered Sumatran Rhino(E)
2.Cincinnati Zoo's Only Female Sumatran Rhino Dies(E)
3.One of World's Last Sumatran Rhinos Dies at Cincinnati Zoo(E)


3月30日、シンシナティ動物園のメスのスマトラサイ、“Suci”が
飼育員や獣医らに囲まれて息を引き取った。

Suciは、2004年7月30日、同動物園で、母Emi と父Ipuhの間に生まれた
メスでまだ9才だった。ちなみにスマトラサイの飼育下での平均寿命は
35才から40才。

数か月前から体重が減少したため、検査とモニタリングの結果、
ヘモクロマトーシス(鉄分を過剰に蓄積する「鉄過剰症」)の治療が
行われていた。

数か月間、瀉血*をはじめ、ヒトやクロサイに施されるのと
同様の治療が施された結果、行動や食欲にも改善がみられ、
快復への希望がもたれていたが、30日容体が急激に悪化した。、


*しゃけつ :
遺伝性ヘモクロマトーシスでは、体内に沈着した鉄分を
除去するために血液を採血と同様の方法で体外に
排出させる治療法が第一選択とされる。(Wikipedia)


2009年には、母親のEmi も同じ疾患で死亡。
この疾患はヒトでは遺伝性のこともあり、Suciの場合も
その症状の多くが、母親のケースと類似していた。

解剖は31日に実施され、最終結果が判明するのは
数週間後となる。


シンシナティ動物園のスマトラサイの繁殖に大きな貢献している
Terri Roth博士は、次のように語る。

「Suci はスマトラサイという種の”希望”のシンボルだった。
その死は 私達の心に大きな喪失を与えるが、
スマトラサイを救うために一層の努力をすることこそ、
彼女の死に報いる最良の方法であろう。」



地球上に生き残るスマトラサイは100頭以下、
飼育下にいるのは、Suci の死亡により、
9頭となる。

Rhino Internationl Foundation によれば
そのうち、繁殖の可能性をもつメスは、
インドネシアの The Sumatran Rhino Sanctuaryに
いる2頭と、最近マレーシアのサバで捕獲された1頭のみ、
である、という。

今、シンシナティ動物園の残るスマトラサイは、
Suci の弟のHarapan (2007.04.27生)のみ。


Suci は、残り少ないスマトラサイの繁殖の担い手として
重要なメスであったので、その死亡がスマトラサイの
将来に与えるダメージは大きい。


以下、参照記事1より原文一部引用 :
"CINCINNATI (March 31, 2014) – “Suci”, one of the world’s rare endangered Sumatran rhinos, passed away late on Sunday, March 30. Surrounded by the keepers and veterinarian staff who cared for her daily, she died at her home at the Cincinnati Zoo & Botanical Garden."