カテゴリ:シロサイのいる動物園( 5 )


愛知県・豊橋市の
豊橋総合動植物公園。



この動物園の通称は「のんほいパーク」、
”のんほい” とは、三河弁で "あのね!"
という意味だそうである。

入園者を迎えるキャラクターは、
カバの「のんちゃん」とサイの「ほいくん」。

のんほいパークでは、シロサイのトム&タンディーが
飼育されている。もちろん、カバもいる・

e0266067_16422306.jpg
e0266067_16441077.jpg

e0266067_23252568.jpg

園内案内板にも、ちょこんと
のんちゃん&ほいくん。
e0266067_16424898.jpg
売店の名前は、「ズーショップ・ライノ
ヒッポじゃなくてね!
e0266067_16435067.jpg

店内のアイスクリーム保冷庫にもサイ
e0266067_16442757.jpg
奥の方に、サイ? いやトリケラトプス!
e0266067_23255097.jpg
園内の自然史博物館の前にある恐竜広場には
色々な恐竜がいて楽しい!
e0266067_16444187.jpg
e0266067_16451263.jpg
入園ゲート近くの郵便ポストの上にも「のんちゃん&ほいくん」
e0266067_16432470.jpg



初めての動物園で、初めてのサイに会うときは
動物園に着く前から心躍ってしまう。

豊橋の「のんほいパーク」は今日が初めての訪問。

新幹線で豊橋まで行き、そこから東海道本線で一駅の
二川(ふたがわ)駅からは、トリケラトプスが
教えてくれているように約500m。

e0266067_17093260.jpg
色々な動物が次々と、こうして動物園まで
道案内してくれるので迷うことなく着いた。
e0266067_17152834.jpg
暑いくらいの晴れで、幼稚園の遠足の親子連れが
シロサイの放飼場の前にもたくさんいた。
e0266067_17174191.jpg

シロサイのトムとタンディー、初めまして!
e0266067_18192674.jpg
トムとタンディは、南アフリカから1992年2月28日に
のんほいパークへ。当時、トムは2才、タンディーは
1才半だったので現在は27才くらい。2頭は孤児だったそうだ。

サイの密猟が急増したのは、中国やベトナムの経済成長が
著しくなった2008年からであるが、トムとタンディーが
生まれた1990年頃の密猟状況はどうだったのだろう?

下記のグラフは、1980年から2015年の南アフリカの
サイの年間密猟数の推移を示している。

e0266067_17281320.jpg
(C):Save Our Rhino http://www.saveourrhino.net/rhino-poaching-timeline/


現在は南アフリカで年間1000頭を超えるサイが
密猟で殺されているが、上記のデータによると、
1990年頃は密猟は年間に10頭以下だったようだ。

もし、トムやタンディーが密猟によって
孤児になったのだとしたら、本当に不運な
赤ちゃんサイだったのだ。

孤児になった子サイは、運よく人間に保護されないと
母乳を飲めないで餓死するか、ライオンやハイエナに
食べられてしまう。

見る者の心を癒すようなおっとり穏やかな
トムとタンディーは小さい頃、南アフリカの
野生の状況でどういう経験をして孤児に
なったのだろうか?


クロサイやインドサイは野生では単独生活をしている。
動物園でも子育ての時期に母子が一緒に
暮らす以外は、1頭づつ別々に過ごしている。

しかしシロサイは、サイのなかでは唯一、群れで暮らす
種類なので、ここでもペアが一緒にされている。
やはり相手との関わりによって動きに変化が
あるので見ていると面白い。

e0266067_18294391.jpg
e0266067_18430665.jpg
タンディー♀(右)とトム♂(左)

e0266067_18434133.jpg
e0266067_18442208.jpg

どちらか昼寝の体勢になると、もう一方も
並んで昼寝がしたくなるみたいだ。
まずはタンディー♀(左)から。
e0266067_18451920.jpg
よっこいしょ、とトムも寝そべる体勢へ移行!
e0266067_18465211.jpg
ふたりの夢の世界!
e0266067_18502271.jpg

一緒に冷たいものでも飲みましょう!
e0266067_19035474.jpg

e0266067_18515354.jpg


角が上方向にまっすぐ細長く伸びているのが♂のトム(右)、
角にカーブがあるのが♀のタンディー。

私がサイを見ていると、近くで2頭のことを
詳しく話しているのが聞こえたので、
思わず声をかけさせてもらった。
すると、その女性は、以前から私がツイッターで
フォローしている「のんほいパーク盛り上げ隊」の
メンバーの方だった。トムとタンディーに詳しいことに納得!

そのときに、角の形によるわかりやすい2頭の判別法も
教えてもらったのだ。
e0266067_18542383.jpg


幼稚園の遠足の子供達が、特別にサイをさわらせて
もらっている。私も触りたい!園児たちがうらやましい。
こうして並んでいるところを見ると、2頭の大きさの違いが
わかる。
e0266067_18551019.jpg

今度はトム♂(右)が先に、「昼寝しよーっと!」
e0266067_18581134.jpg
「それなら私も」とタンディー♀。
e0266067_18592056.jpg

「よっこいしょ」
e0266067_19000237.jpg
e0266067_19005266.jpg
e0266067_19014334.jpg
「もうすぐ閉園なので今日の私達のお仕事も終了。
おやすみなさい。」
e0266067_19023442.jpg

参照 :
のんほいパーク盛り上げ隊!データベース・シロサイ
のんほいパーク公式サイト・動物紹介シロサイ






10月29日、国内最高齢のオスの
シロサイ、推定45才のロックが死亡。


ロックさんは野生のアフリカ生まれで、
福岡市動物園に来たのが1976年5月20日。

40年間も同動物園にいたということは、
ロックさんからすると、自分を見に来た子供が、
大人になってその子供を連れて来たという場面に
遭遇したこともきっとあっただろう。

参照記事 :
1.ミナミシロサイ「ロック」の死亡について
2.45歳、国内の雄で最高齢 ミナミシロサイ死ぬ 福岡市動物園


動物園では今年5月、ロックの更なる長生きを願いつつ
来日40周年記念のイベントが開催され、ロックさんと
同い年の入場者との記念撮影も行なわれた。


参照記事 :
3.シロサイの「ロック」来園40周年イベント

e0266067_22273611.jpg
(C):福岡市動物園


今年9月22日「世界サイの日」には
ロックさんのガイドや、サイのことを知らせる
多彩な展示が行なわれた。

e0266067_22431134.jpg


(C):福岡市動物園


同時にロックさんの日常の様子などを
詳しく知らせるための「ロック新聞」創刊号も
発行された。穏やかなロックさんが、
愛されていたことが伝わる紙面だ。

e0266067_18411734.jpg


参照記事 :
4.今日9月22日は「世界サイの日」でした。
5.「ロック新聞」創刊号、来園40周年ありがとう。
6.「ロック新聞」創刊号


9月22日の「世界サイの日」からこんなに早く
旅立ってしまい、「ロック新聞」も創刊号だけで
終わってしまうことは本当に残念。

でも、餌の与え方など高齢であることが充分に配慮された
世話を受けていたロックさんは、前日まで
食欲もあり元気に暮らすことができてよかった。


今年1月、めぐみの死亡でシロサイ飼育が終了した
熊本市動物園に続き、福岡市動物園でもこれで
シロサイ飼育が終了。

現在、九州でシロサイが飼育されているのは
鹿児島の平川動物園と、大分のアフリカンサファリだけ
となった。


ブログ内関連投稿 :
「熊本の高齢シロサイが死亡」
http://sainomimy.exblog.jp/24107489/
(2016.02.03)


1月22日、熊本市動植物園の
ミナミシロサイ、
めぐみ(♀36才)が死亡。

死因は腸炎。昨年4月頃から体調を崩し、
12月から展示を中止していた。
e0266067_21561139.jpg
Photo(C):熊本市動植物園

めぐみは1979年10月12日に同園で誕生し、
36才で死亡するまでずっと熊本市動植物園で
暮らした。母親は1979年に来園した幸。

人懐っこく、来園者に寄っていって
撫でられる人気者のサイだったという。

ちょうど1年前の2015年1月には、パートナーの
タロウ(39才♂)が死亡、今回のめぐみの死亡で
熊本市動植物園のシロサイ飼育は終了となった。


2013年9月には、長崎バイオパークも
ドカチン(♂35才)が死亡して、
シロサイ飼育が終了。

現在、九州でシロサイを飼育しているのは、
福岡市動物園、鹿児島の平川動物園および
大分の九州自然動物公園のみとなった。

福岡市動物園のシロサイ、ロックは
1976年5月に来園、それから40年経つ現在、
44才くらいのようだ。

平川動物園のシロサイ、シノも高齢。
同園では、クロサイ(サニー♀6才)も
飼育されている。


ブログ内関連記事 :
「今年になって高齢のシロサイ相次いで死亡」
http://sainomimy.exblog.jp/i34/
(2015.01.28)

参照記事 :
1.ミナミシロサイ、めぐみ死ぬ 熊本市動植物園
2.シロサイの「ドカチン」が死亡しました
3.ミナミシロサイの「めぐみ」が死亡しました。



1月11日、熊本のシロサイ♂39才死亡。
1月22日、愛知のシロサイ♀38才死亡。


参照記事 :
1.シロサイ「タロウ」逝く 熊本市動植物園で35年
2.ミナミシロサイの「タロウ」が死亡しました。
2.シロサイ「フクコ」死ぬ


熊本市動植物園のタロウ

e0266067_00584788.png
Photo(C):熊本市動植物園


1975年 アメリカ生まれ
1979年 熊本市動植物園へ

2015年1月11日に死亡するまでの35年間も、
同園で飼育されていた。ということは、ここで
子供のときにタロウに会った入園者が、また
自分の子供を連れてタロウに会いに来た、という
こともあるのだろう。



参照記事1より引用 :

”1年くらい前に食欲・元気が落ちたため、検査を行い、抗菌薬、消炎鎮痛剤、ビタミン剤等の投薬を行い、回復した時期もありました。しかし、昨年12月下旬ごろから皮膚の褥創や傷の化膿が悪化してきたため、展示を中止し寝室内で安静を保ち治療を行っていましたが、1月9日に起立困難となり、死亡した当日は朝から立つことができなくなりました。その後、保温等を続けていましたが、1月11日13時15分死亡を確認しました。死因は衰弱死です。幸いにして死亡当日まで食欲はあり、前日のエサはほぼ完食していました。”
 

体重:約1350kg(死亡時)
体長(鼻から尾の付根まで):372cm(死亡時)



豊橋のんほいパークのフクコ

e0266067_17502888.jpg
Photo(C):豊橋総合動植物公園


1976年 南アフリカ生まれ
・・・・・東北サファリパークを経て
2003年 のんほいパークへ

昨夏から足腰が衰え、非公開となっていた。


参照記事3より引用 :

”フクコは昨年夏ごろから歩くのが遅くなるなど足腰の衰えが目立ち始め、展示を中止。今月16日に立てなくなり、治療に専念していた。22日朝、息を引き取った。  獣医師の本島雅昭さんは「もうちょっと頑張ってほしかった。寂しい」と悼む。”



シロサイの寿命は40年から45年とみられ、
40才近いタロウもフクコも、突然の死ではなく
少し前から衰え始めていた。

現在、日本の動物園に約40頭のシロサイが
飼育されているが、高齢個体も多い。

例えば、仙台の八木山動物園の
メスのシンシアは45才、
福岡市動物園のオスのロックは43才、
埼玉の東武動物公園のカップルも
盛岡市動物園のメスのサイカも40才。

冬の寒さを乗り越えて、長生きしてもらいたい。