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6月4日に独ベルリン動物園から横浜のズーラシアに
クロサイのアキリ(♀、2012.08.06生)が来園したことを
記念して、クロサイをテーマにして、クロサイ飼育の専門家
3氏による講演が行なわれた。

トップバッターは、日本のクロサイの種別計画管理者で
安佐動物園で40年以上もクロサイ飼育に関わる大津晴男氏。

クロサイの全般的解説から始まり、日本での飼育数の変遷、
血統の流れなどを図表で示しながら、色々なエピソードを
交えつつ、温かみのあるソフトな語り口での解説。



2001年、金沢動物園で、ロン(安佐動物園生まれ)と、
ローラ(かみね動物園生まれ)とのあいだに最初の子アルゴ♀が
生まれたときには、こんな記念のテレフォンカードが作成されたそうだ。

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米国のセドィウック動物園に行った、ロンとローラの
第2子ビビが、2頭目のメスの子を生んだときには、
種別計画管理者の大津氏のところに、むこうの動物園の
獣医から、感謝のメールが来た、という。当時、アメリカの
動物園では、クロサイはオスばかり生まれて、メスの子が
貴重だったとか。


日本では、1999年にアメリカのクロサイ、ヘイルストーンが
安佐動物園に来園して以来、海外からの導入がなかったので
新たな繁殖のための新しい血統の個体が待たれていたわけであるが、
大津氏によると、10年に1頭くらい海外からの導入があれば、
日本のクロサイの血統の濃さの問題は解消される、という。


そして、最後に、大津さんから、「愛サイ家」のすすめ!
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「愛サイ家」は、いいネーミング!
私も、これから使わせてもらおう。
サイ好きの既婚男性ならば、もっとぴったりだが。



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次は、金沢動物園でクロサイを5年半担当、
現在はズーラシアでリカオンとキリンを担当しつつ、
サイ飼育の指南をされている田島俊一郎氏の講演。

ロンとローラの子、
アルゴ、ビビ、クー、ディオ、アースそしてフウカといった
6頭のそれぞれの子ついて、妊娠のためのロンとローラの
同居期間や交尾の日、子どもが初めて放飼場に出た日、
他園への移動のためにお母さんとの別居や輸送箱に入る練習を
始めた日、など普段は一般にあまり知らされない細かいデータを
示しながら、金沢動物園のクロサイの繁殖の歴史を解説。


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そのデータを細かく見ると、上の飼育期間の棒グラフでも
わかるように、金沢動物園でも、子サイが2頭いた時期が
結構長くあり、第3子のクーがとべ動物園に移動した
2005年1月5日は、ローラさんが第5子アースを生む
僅か19日前で、当時は、第4子ディオもまだ残っていたので、
子が3頭になる直前の移動だったことなども
よくわかって、とても興味深かった。

そして、講演の最後に、誕生した日(2011.04.25)の事故による
大ケガを乗り越え奇跡の回復をし、その後、惜しくも1才9ヶ月で
旅立った、今のところ末っ子の第6子フウカのことが
振り返られた。


ケガのために母親ローラとは別に
人工哺育で育てられていたフウカ。
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下げられている神社の御札には、
「足腰御守護」と書かれている。
皆がフウカの回復を心から願っていた。
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新たにズーラシアに2頭のクロサイが来たことで、
横浜市は、クロサイ4頭、インドサイ3頭になり、
合計サイ数は7頭。日本のサイ・サイ多都市になったかも。





のちにクロ♂とハナ♀と名付けられる
クロサイ2頭がケニヤから
広島の安佐動物園に到着したのが
今から43年前の1971年7月14日。


ハナは1995年までに10頭の子どもを生み育て
現在の日本の動物園のクロサイの大半が
クロとハナの血を引いているほど
日本の動物園のクロサイの繁殖に貢献した。
そればかりではなく、4頭のこどもを
海外の動物園に送っている。


以下は2011年撮影の安佐動物園の解説パネル ↓
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2011年9月11日、クロは推定44才で死亡.
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それから3年、
上のパネルに書かれている言葉の通り、
ハナさんはバックヤードで大切にされており
きめ細かく配慮された食事、
競走馬用サプリメントまで与えられ
今日、7月14日、元気に、
推定48才の記念日を迎えることになった。

きっと来年の「巴里祭」の日には、
現存クロサイ長寿世界記録を更新してくれるだろう。


参考図書 :
”「ハナ」は日本一のお母さん”
安佐動物公園編
新日本出版社 2006

9月22日の「サイの日」に際して、インドサイ舎前に展示された
金沢動物園のインドサイ飼育を振り返る写真パネル。
キンタロウの来園が1985年、最初のクロサイ、ローラの来園が
1991年なので、インドサイ飼育の歴史は、クロサイより6年長い。
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ドイツから日本の金沢動物園に来てもう28年!
2才の坊やだったキンタロウくんは
30才の立派なオスサイになりました。
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キンタロウくんは、サワコさんを亡くして8年間ひとり暮らし。
2003年、アメリカからゴポンちゃん来園。まだ小さく見えます。
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いかにも腕白坊主のブンタくん。
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ブンタくんのめざましい成長ぶり ↓
http://sainomimy.exblog.jp/18526728/
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↓ もうすぐ2才のブンタくんとゴポン・ママ 2011.07.30
http://sainomimy.exblog.jp/18526025/

↓ 残り少ないブンタと母の時間 2011.10.16
http://sainomimy.exblog.jp/18040854/

↓ ブンタくん、東山動物園に出発、2011.11.07 ↓
http://sainomimy.exblog.jp/18178580/
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無事に元気な赤ちゃんが生まれますように。
"C"で始まる名前を考えなくちゃ!
先月、9月22日の「世界サイの日」関連展示として、クロサイ舎前に
設置された金沢動物園のクロドサイ飼育を振り返る写真パネル。↓
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1.堂々たるシロサイと、今と比べて貧相な木!
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2.フジからきたフジオ、フジに帰る。
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3.1991年にローラ、1992年にロンが金沢動物園へ。
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4.力作!サイ飼育年表
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各サイの金沢動物園での飼育育期間を見ると、シロサイとクロサイがいた時期があったようだ、そして、クロサイのきょうだい2頭が同時に両親と一緒に過ごした期間も結構あったことがわかる。。
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上の図を部分ごとに少し拡大 ↓
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5.金沢に初めて生まれたクロサイの赤ちゃんのアルゴも、
10月30日に上野で18歳の誕生日を迎えました。
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6.ロン父さんとローラ母さんと子どもが一緒の珍しい光景!
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2011年、2才の娘ミミカと母アルゴ ↓
http://sainomimy.exblog.jp/18544569/

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金沢生まれのクロサイBibi の消息 ↓
http://sainomimy.exblog.jp/20447931/

●ビビとディオのあいだ生まれたクーは、とべ動物園に行き、
ライくん出産。
2011年、当時5か月の息子ライくんと。↓
http://sainomimy.exblog.jp/17991314/

9.ディオはスリランカへ。
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スリランカで生まれたばかりの子どもを亡くしたディオ ↓
http://sainomimy.exblog.jp/20769287/

ディオのスリランカの動物園への移動は大変だった ↓
http://sainomimy.exblog.jp/20750958/


10.仙台で2011年、大震災を体験することになるアース。
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仙台でのアース。↓
http://sainomimy.exblog.jp/18279613/


15.みんなの心の中に生きるフウカちゃん。
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            ↑↑
 フウカちゃん、ほんとによろしくお願いね !
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サイ太郎の父親のルプシンについて、サイ舎ののところに
個別の紹介が出されていない。調べなくては!

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1958-1995
多摩王の来園から、サイ太郎の誕生、多摩王の死亡までの時期

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多摩王はどこから来たのだろうか?
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