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現在、世界で唯一、動物園で飼育されていたスマトラサイ、
米シンシナティ動物園の Harapan (♂ 8才)の繁殖目的での
インドネシアのスマトラサイ・サンクチュアリーへの移動が
完了した。50時間の長旅であったが、到着後も元気にしている
そうだ。

これで、動物園で見られるスマトラサイはいなくなってしまったが、
もはや地球上に約100頭しか生息せず、絶滅寸前の状況では
1頭でも多く増やすことが種の存続のためには切実な課題と
なっているのが現状だ。

スマトラ島のサンクチュアリーには、メスが3頭いるので
繁殖が期待できる。

Harapan
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Photo(C):©Michelle Curley / The Cincinnati Zoo / AFP


詳しいことは、こちらの投稿記事へ ↓
http://dearhino.exblog.jp/21798124/


ブログ内関連記事
「米のスマトラサイ、繁殖のためインドネシアへの移動が決定」
http://sainomimy.exblog.jp/23634055/
(2015.09.07)





米オハイオ州のシンシナティ動物園の
スマトラサイ(2007年生まれ、♂8才)
Harapan が、10月、繁殖のため
インドネシアのスマトラサイ・
サンクチュアリーに移動することが決定。


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Photo(C):Cincinnati Zoo


参照記事 :
1.Cincinnati Rhino needed in Sumatra.
2.Can we save the sumatran rhino ?
3.Only Sumatran Rhino in U.S.To Be Sent To Breed.
4.American effort to breed rare rhinos end Cincinnati.


もはや地球上に約100頭しか生息していないと言われる
スマトラサイ、保護下では現在9頭、そのうち東南アジア以外に
暮らしているのは、この Harapan のみ。

スマトラサイとは、体毛が生えた最も小さいサイズのサイで、
スマトラ島とボルネオ島に生息している。角は2本。

移動先は、インドネシアのスマトラ島南部の
Way Kambas 国立公園のなかの100ヘクタールほどの
広さのSumatran Rhino Sanctuary。

熱帯雨林のなかで、周囲を電気柵で囲われている
その場所は、”ジュラシック・パーク” を彷彿とさせる
という。

現在、そこで以下5頭のスマトラサイが暮らしていて、
うち3頭が♀なので、Harapan との繁殖の可能性が
期待される。


●Andalas ♂ :
Harapan の兄。2001年生まれ。2007年に
シンシナティ動物園からインドネシアに渡った、

● Ratu ♀ :
推定1999年生まれ、Andatuをパートナーとして
繁殖成功。

●Andatu  ♂ :
2012年生まれの、Andalas と Ratu の息子。
ここ100年に飼育下で生まれた4番目のスマトラサイ。

●Rosa ♀
Harapan との繁殖の第一候補。
Ratu と Bina とのあいだの年齢。

●Bina ♀
推定、約30才だが、繁殖の可能性はある。
少なくとも、人工授精は可能。


お兄さんのAndalas に続いて、アメリカ育ちの
Harapan がルーツの地スマトラで、
父親になり、スマトラサイの血を繋げて
くれることを是非とも期待する。

アメリカからスマトラ島までは60時間の長旅。
現在、馴らすために、Harapanの寝室には
輸送箱が置かれ、また、インドネシアの
熱帯雨林での暮らしに備えたワクチンや
薬が投与されている。

25年に渡るシンシナティ動物園での、
スマトラサイ繁殖プログラムは、
Andalas, Suci(死亡)、Harapanという
きょうだい3頭の誕生の成果をもって
これで終了となる。


その他、ボルネオ島のマレーシア領サバ州の
Danum Valley の保護下に、3頭の
スマトラサイ(Tam, Puntung, Iman)が暮らし、
繁殖が望まれるが、メスの卵巣腫瘍などで
なかなか難しい状況だ。


ブログ内関連投稿 :

「米シンシナティ動物園にマレーシアからスマトラサイが来るのか?」
http://sainomimy.exblog.jp/21718117
(2014.03.02)

「米シンシナティ動物園、スマトラサイ♀(9才)Suci
3月30日、死亡。」

http://sainomimy.exblog.jp/21844345
(2014.04.01)

「スマトラサイ・至難の繁殖」
http://dearhino.exblog.jp/19691262/
(2014.04.18)

「生まれたばかりの Andatu の貴重な動画 」
スマトラサイの子の授乳と水遊びの光景は
とっても可愛く必見! ↓
http://dearhino.exblog.jp/16057457
(2012.06.29)


参照記事2より、原文一部引用 :
"The United States is looking at extending the species of Sumatran Rhinos in the land as it sends off its last male rhino named Harapan to Indonesia to breed."



米シンシナティ動物園、
スマトラサイ♀(9才)Suci
3月30日、死亡。


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Dr.Rothと在りし日のSuci. Photo by Michael E. Keating


参照記事 :
1.Cincinnati Zoo Devastated By Loss of Endangered Sumatran Rhino(E)
2.Cincinnati Zoo's Only Female Sumatran Rhino Dies(E)
3.One of World's Last Sumatran Rhinos Dies at Cincinnati Zoo(E)


3月30日、シンシナティ動物園のメスのスマトラサイ、“Suci”が
飼育員や獣医らに囲まれて息を引き取った。

Suciは、2004年7月30日、同動物園で、母Emi と父Ipuhの間に生まれた
メスでまだ9才だった。ちなみにスマトラサイの飼育下での平均寿命は
35才から40才。

数か月前から体重が減少したため、検査とモニタリングの結果、
ヘモクロマトーシス(鉄分を過剰に蓄積する「鉄過剰症」)の治療が
行われていた。

数か月間、瀉血*をはじめ、ヒトやクロサイに施されるのと
同様の治療が施された結果、行動や食欲にも改善がみられ、
快復への希望がもたれていたが、30日容体が急激に悪化した。、


*しゃけつ :
遺伝性ヘモクロマトーシスでは、体内に沈着した鉄分を
除去するために血液を採血と同様の方法で体外に
排出させる治療法が第一選択とされる。(Wikipedia)


2009年には、母親のEmi も同じ疾患で死亡。
この疾患はヒトでは遺伝性のこともあり、Suciの場合も
その症状の多くが、母親のケースと類似していた。

解剖は31日に実施され、最終結果が判明するのは
数週間後となる。


シンシナティ動物園のスマトラサイの繁殖に大きな貢献している
Terri Roth博士は、次のように語る。

「Suci はスマトラサイという種の”希望”のシンボルだった。
その死は 私達の心に大きな喪失を与えるが、
スマトラサイを救うために一層の努力をすることこそ、
彼女の死に報いる最良の方法であろう。」



地球上に生き残るスマトラサイは100頭以下、
飼育下にいるのは、Suci の死亡により、
9頭となる。

Rhino Internationl Foundation によれば
そのうち、繁殖の可能性をもつメスは、
インドネシアの The Sumatran Rhino Sanctuaryに
いる2頭と、最近マレーシアのサバで捕獲された1頭のみ、
である、という。

今、シンシナティ動物園の残るスマトラサイは、
Suci の弟のHarapan (2007.04.27生)のみ。


Suci は、残り少ないスマトラサイの繁殖の担い手として
重要なメスであったので、その死亡がスマトラサイの
将来に与えるダメージは大きい。


以下、参照記事1より原文一部引用 :
"CINCINNATI (March 31, 2014) – “Suci”, one of the world’s rare endangered Sumatran rhinos, passed away late on Sunday, March 30. Surrounded by the keepers and veterinarian staff who cared for her daily, she died at her home at the Cincinnati Zoo & Botanical Garden."

米シンシナティ動物園で
姉弟の2頭だけになった
超絶滅危惧種のスマトラサイ。

苦渋の選択で近親繁殖も考えられたが、
マレーシアから繁殖のためにオスが
やってくることになった。


(この計画の実現を待たず、シンシナティ動物園の
メスの Suci が、2014年3月に死亡)



スマトラサイ :
体毛がある小型サイ。密猟や森林破壊のために生息数を減らし、
スマトラ島とボルネオ島に100頭以下、飼育下で約10頭。
現在、最も絶滅に近い大型哺乳類の1種。

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渡米予定のTam ♂、photo : 参照記事1より


参照記事 :
1.Sabah rhinos headed for US zoo on loan(E)
2.Sabah rhinos headed for US Zoo
3.Transfer of Sumatran rhino to Cincinnati Zoo timely

2月19日、マレーシアのサバ州政府は、カリマン島北部
マレーシア領サバ州で飼育下にあるスマトラサイ(♂)のTamを、
米国シンシナティ動物園に貸し出すことを決定した。

これは、サバ州のDanum Valleyに
生き残る最後のスマトラサイを絶滅から守るため、
動物園の自然交配繁殖プログラムに基づいて
行うブリーディング・ローン。

サバ州は、1985年にサイの輸出禁止を決定しており、
これまではサイを貸し出す案には消極的であった。

しかし、サバ州のサイは減少の一途を辿っており、
現在、飼育下にあるメスの Puntung(2011年に繁殖のため
捕獲された。)は、子宮に疾患があることが判明し、
もはや選択の余地はないという判断で、州政府内閣は
サバ州野生生物局からの提案に同意した。

シンシナティ動物園でTamを待つメスのスマトラサイは、
9 才のSuci。サイの繁殖のエキスパートの同動物園の
テリー博士が自然交配で誕生させた3頭のスマトラサイの
うちの1頭。飼育下でのスマトラサイの繁殖は、112年
ぶりという快挙だった。サバ州がサイの貸し出しを決定した
一因には、このテリー博士の実績も大きい。

まったく遺伝子の異なるTam と Suci から生まれる個体が、
以後の世代にとって遺伝子的にも大きな恩恵となることは確かだ。

スマトラサイが絶滅するか否かの分岐点にある以上、
リスクがあってもチャンスに賭けるべき、というのが
今回の決定ということである。

Tam の米国への出発は、今年の夏頃の予定。

それまでに、森林に設置したトラップカメラに2013年12月に
映ったメスをもし捕獲できたら、まずそのメスとの繁殖を
試みる計画があるのだ。

しかし、大雨による地すべりや、1時間も歩くと30匹の蛭に
たかられる、という厳しい状況下での捕獲は容易ではない。


以下、参照記事1より原文一部引用 :

"Kota Kinabalu: The State Cabinet decided unanimously Wednesday to allow the transfer of Sabah’s Sumatran rhinos such as Tam on loan to the Cincinnati Zoo in the US under a collaborative natural breeding in captivity programme to stave off the imminent extinction of Sabah’s last remaining few individuals in Danum Valley."


すべてのことが順調に運んで、
スマトラサイが2頭ふえたら
すばらしい!


ブログ内関連投稿記事 :
「米の動物園、スマトラサイ姉弟、近親交配の選択」
(2013.08.06)

スマトラ島で7頭のスマトラサイの撮影画像!
(2012.08.12)


スマトラサイは野生下で100頭以下。
飼育下では全部で僅か10頭。

米シンシナティ動物園では姉弟2頭しかいないので
繁殖のためにマレーシアあるいはインドネシアから
新しい個体を導入することが悲願であるが、
インドネシアからの可能性は?



参照記事 :
Indonesian National Park Refuses Transfer Of Sumatran Rhinoceros To US(E)


10月2日付の インドネシアの Antara news によると、

インドネシアのWay Kambas 国立公園National Park (TNWK) では
国立公園内のサイ保護エリアのスマトラサイを繁殖のため
アメリカのシンシナティ動物園に移送することは、
考えていない。」 という。


同国立公園の広報担当者らは、次のように語る。

「公園内の保護エリアで飼育中のスマトラサイの出産、
国立公園内での野生の子サイの発見以後、
繁殖のための移送計画も持ち上がっているようだが、
我々としては、スマトラサイを外国に送ることには
賛成しない。

このWay Kambas 国立公園のなかの保護エリアは、
スマトラサイが自然に生息し繁殖する場所だ。

イギリスとアメリカに送ったスマトラサイのうち
少なくとも18頭が新しい環境に適応できずに
死亡した、という1980年代の苦い経験から、
我々は学ぶべきである。」 


そして、the Indonesia Rhinoceros Foundation の責任者
Widodo S Ramono氏は、

「しかしながら、我々は、シンシナティ動物園と
スマトラサイの繁殖について知識を共有し、
その繁殖への努力を評価している。

国際的団体がスマトラサイに取り組むようになれば、
保護エリアの拡充につながるのではないか。」 と言う。



以下、参照記事より原文一部引用

”The preservation area in TNWK is a natural habitat of Sumatran rhinoceros (Dicerorhinus sumatrensis), a creature that can breed
naturally.

"Indonesia should learn from the bad experience in the 1980s when at least 18 Sumatran rhinoceri died in England and the US, as
they could not adapt to the new habitat," Sukatmoko said.”



ブログ内関連投稿 :

http://sainomimy.exblog.jp/20994588/
「スマトラサイの繁殖に新たな展開」 
(2013.08.29)

http://sainomimy.exblog.jp/20836484/
「米の動物園、スマトラサイ姉弟、近親交配の選択」
(2013.08.03)

http://dearhino.exblog.jp/16055754/
インドネシア保護区でスマトラサイの赤ちゃん誕生!
(2012.06.25)
スマトラサイの絶滅危機の
深刻さは、
ここまで来てしまった。


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Picture Copyright: AFP , 今回のカップリング対象であるメスのSuci

参照記事 :
1.絶滅危惧種スマトラサイ、米動物園が近親交配へ(日)
2.To Save the Sumatran Rhino, Zoo will Attempt to Mate Brother and Sister(E)
3.Cincinnati Zoo seeks to mate rare Sumatran rhino with brother(E)
4.Rhinocéros en danger d'extinction: un zoo américain va faire acccoupler un frère et une soeur(F)


5種類のサイのなかでも最も小さく(体重約600kg~900kg)、
毛の生えた茶色っぽい皮膚、角2本のスマトラサイは、
現在、インドネシアとマレーシアに、少なく見積もると
合計100頭くらいしか生存していない、と考えられ、
絶滅の危機がきわめて高い。

飼育下では、アメリカ、オハイヨ州のシンシナティ動物園に
2頭, そして、インドネシア、マレーシアの保護区で
飼育されているスマトラサイを合わせても
合計10頭だけである。

こうした絶滅への危機的な状況のなかで、
シンシナティ動物園は、スマトラサイの子孫を
残すために、近親交配というリスキーな選択を
することを決断した。

対象となるのは、同動物園生まれ、9才のSuci♀ 
そして、その弟で6才のHarapan♂。
Harapanは同動物園で生まれで、
ロサンゼルス動物園に移動したが、
この計画のために7月にシンシナティ動物園に戻った。
カップリングは8月中に実施予定。


近親交配は、遺伝的異常や、生まれる子の
精子の質の劣化などのリスクがあり、
動物園としては決して望ましくないが、
スマトラサイの人工授精は今まで成功例がなく、
Suciにとって他に繁殖相手がいないのが現実だ。

「たった100頭の生存となってしまった現在、
できるだけ早く頭数を増やすことの方が、
遺伝的多様性の問題よりも先行するだろう。
ここにいる2頭のスマトラサイをアメリカ大陸で
最後に飼育されたスマトラサイにはしたくない。」と
長年、同動物園のでスマトラサイの繁殖に
寄与してきたテリ・ロス博士は語る。

スマトラサイは、地球上で最も絶滅の危機の高い
哺乳類のひとつだ。この20年で、生息地の森の人為的消失、
密猟により、生息数が半減した。

スマトラサイは、、
数千年前に絶滅した毛の生えたサイ
Coelodonta antiquitatis に近縁の
唯一の生き残りで本当に貴重な存在なのである。



2012年6月にインドネシアの保護区でスマトラサイの
赤ちゃん Andatu が生まれたが、そのお父さんの
Andalas は、今回の姉弟を含めた3きょうだいの長兄で、
シンシナティ動物園からこの保護区に繁殖のために
移動している。


ブログ内における過去関連投稿 :
http://dearhino.exblog.jp/16055754/
「保護区でスマトラサイの赤ちゃん誕生!」

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”2007年にシンシナティ動物園で生まれたHarapan が
またここに戻ってきた。”