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ヨーロッパ最高齢

54才のシロサイ死亡



スペインのバルセロナ動物園で飼育されていた推定年齢54才のオスのシロサイの Pedro が、その数日前から衰弱し10月16日に死亡した。


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2019年にフランスの動物園で飼育されていたメスのシロサイのSena が55才で死亡してから、Pedro が、ヨーロッパで最高齢のシロサイとなっていた。



Sena

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Photo(C):AFP




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2023年「9/22 世界サイの日」

ライノデー・イベント

金沢動物園 9/23-24



今年は2019年を最後にコロナ禍で中止になっていた恒例の横浜・金沢動物園での「世界サイの日」イベントが4年ぶりの再開となりました。



イベント実施場所は、クロサイ舎前!

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久しぶりの金沢動物園での対面イベントは、、ゾウだけでなく日本で唯一のサイ保全も活動目的に掲げる団体「アフリカゾウの涙」としてはとても嬉しく、この「ライノデー」イベントの計画&実施を共に進めた金沢動物園のサイ担当の方々も同じ思いで、早い時期から色々と相談をしながら進めることができました。



初日23日のイベント開始時は、テント内に降り込むほどの大雨でどうなることか心配しましたが、次第に雨も止み入園者も増えてきました。24日は朝から好天で猛暑も和らぎイベント開催には申し分のない天気でした。




クロサイ担当の飼育員の方が制作したイベントのポスター。
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金沢動物園で飼育中のサイの写真のポスターも園内数カ所、そして京浜急行の金沢文庫駅前にも掲示されています。
左のサイは、クロサイのローラ(♀)、右はインドサイのナラヤニ(♀)。
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多くの子供連れの入園者の方々が、折り紙ワークショップに参加してくれました。



作ってもらった折り紙サイは、リボンを通して首から下げたり、丸い台紙に貼ってバッジのように付けたりできるようにしました。


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東京ECO動物海洋専門学校の学生さん達が、折り紙作りの先生役をしてくれました。

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嬉しいことに今年は、神奈川在住の小学生も折り紙の先生役をしてくれました!

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現在小学4年の彼は、去年の夏休みの感想文の課題図書「この世界からサイがいなくなってしまう」(味田村太郎著 学研出版, 2021)、南アフリカの絶滅危機のサイを密猟から守る人々について現地取材したノンフィクション作品を読み、サイを守るために役立てて!と、「アフリカゾウの涙」にお小遣いを寄付してくれました。



お礼のメールと共にサイの折り紙の説明図をお送りして、「お友達やご家族と一緒に折り紙作りを楽しみながら、この本で知ったサイの問題を皆に伝えて欲しい」とお願いしたとことろ、早速作ってくれたサイの折り紙の写真が送られてきました。





そんな繋がりがあったので、今年の金沢動物園の「世界サイの日」イベントの折り紙ワークショップに折り紙の先生役をしてもらえないか、とお願いしたところ引き受けてくれました。



日本でも、人間の犠牲となり絶滅危機になった野生生物の危機に心を止め、自ら行動しようと思ってくれる若い世代がいるのは本当に嬉しいことです。


Sくん、ありがとうございました!




サイの現状についての解説パネルも展示しました。

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イベント開催中のクロサイ担当者によるクロサイガイドには多くの人が集まりました。

ロンはブロッコリーを食べるか?という「実験」は面白かったです。最初は警戒していましたが、結局美味しそうに食べました。

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また、今年のライノデーイベントでの新しい試みは、インドサイの生息地であるインドのアッサム地方在住のインドサイ研究者、Deba Kmar Dutta 博士に協力をお願いし、インドサイの画像や動画を提供してもらったことです。


私は、Dutta 博士とは数年来、旧ツイッターで相互フォローの関係で、彼がフィールド研究中に撮影した野生のインドサイの写真のツイッター投稿をいつも興味深く見ていたので、今回、金沢動物園でのWorld Rhino Day イベントでその写真を展示させてもらえないか打診したところ快諾してくれました。




Dutta 博士が提供してくれたインドサイの水浴びの光景の動画。サイから僅か50cmの距離から撮影したそうです。

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Dutta 博士のツイッター投稿の拡大展示を多くの人が立ち止まって見てくれました。


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来場者の皆さんには、気に入った写真にハート型のシールを貼ってもらいました。

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ケニア職人のビーズワークやサイの小さなグッズも販売しました。


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今回の「世界サイの日」のサイ保全イベントでは、サイを守りたいと思う小学生Sくん、インドのインドサイ研究者D博士、そしてサイのグッズ制作に協力して頂いた画家のH氏、といった外部の方々の協力もお願いできたことは、とても有り難く有意義であったと思います。


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やはり今回のイベントに出展されサイの現状と私達の活動を伝えて下さったShoez の皆さまからは、サイの缶バッジの売上 36,400円を寄付して頂きました。どうも有難うございました!



そして、最後にロンに「お疲れ様」と言わなくては!

というのは、通常、クロサイの♂のロンと♀のローラは1日づつ交代で放飼場に出るのですが、ローラは、騒がしいのが苦手なのでクロサイ担当の方の配慮で、イベントの2日間は続けてロンに出てもらいました。

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ありがとう、ロン!!!




京浜急行の金沢文庫駅前に掲示されているポスター。
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大阪の天王寺動物園で

「9/22 世界サイの日」

大阪在住の小学生が作った

100頭のサイの折り紙を展示。



去年のことに遡りますが、夏休みの感想文の小学校中学年の課題図書「この世界からサイがいなくなってしまう」を読んだ小学生が20名ほど、サイを守るために役立ててほしい!と、サイの保全活動をしている私達の団体のNPO「アフリカゾウの涙」にお小遣いを寄付してくれました。予想外のことで嬉しい驚きでした。



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寄付をしてくれた小学生の皆さんには、お礼のメールと共にサイの折り紙の説明図をお送りして、「お友達やご家族と一緒に折り紙作りを楽しみながら、この本で知ったサイの問題を皆に伝えて欲しい」とお願いしました。すると、大阪在住のKくんが、ご両親と一緒に作ってくれた100頭のサイ折り紙の写真を送ってくれました。


それで、今年の「世界サイの日」の時期に大阪の天王寺動物園でその100頭のサイの折り紙を展示してもらうことをサイ担当の方に提案したところ、小学生がサイを守るために自分から考え行動したところが素晴らしい、というお返事を頂き、9月17日から30日までの展示が実現しました。


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お母さまが作って下さった、展示スペースにぴったり合った段にカラフルなサイが並び、とても美しい展示になっています。

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折り紙を作ってくれた小学生の課題図書の感想文も展示されました。

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展示を見た来園者の方々には、同じ大阪在住の小学生がサイの絶滅危機を知らせるために作ったこれだけ多くの折り紙サイを見て感じることがあったのではないかと期待します。


大阪在住のKくんともう一人、神奈川在住のSくんも自分で作ったサイの折り紙の写真を送ってくれました。


そのSくんは、今年の金沢動物園での「世界サイの日」のイベントで折り紙サイ・ワークショップの先生役をやってくれました。


日本でも彼らのような若い世代がが、人間の行動が原因で絶滅危機となった野生動物を守るために自ら行動してくれるのはとても頼もしく嬉しいことです。



コロナ感染防止対策のために

展示中止となっていた

金沢動物園「なかよしトンネル」

折り紙サイ常設展示を再開



2020年2月から6月までのコロナ休園終了後、感染防止のために「なかよしトンネル」に展示されていたサイの密猟数と同数の折り紙サイ展示が中されていましたが、2023年9月の「世界サイの日」のタイミングで常設展示が再開されました。


3年ぶりの折り紙展示では、2023年前半6ヶ月の南アフリカでのサイ密猟数231と同数の折り紙サイを並べました。


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2月29日からのコロナ休園後の

6月11日からの再開にあたっては、

なかよしトンネル内で入園者が立ち止まらないよう

サイ折り紙展示は中止ということになった。