6/14 クロサイ来園記念講演会 (後半)@横浜
そして、最後は、アキリに付き添って来日したベルリン動物園の
クロサイ飼育35年というユルゲン・ヤール氏の講演。
まず、ベルリンには、ベルリン動物園の他に、旧東ベルリンに
あった TIERPARK という動物園、そしてベルリン
水族館がある、という話から始まり、ドイツ最古のベルリン動物園の
全般的説明があった。
クロサイだけでなく、インドサイも飼育されている。
これは広々したインドサイの室内展示場。
アキリの可愛い画像がたくさん紹介された。
1才の誕生日。
輸送箱に入る練習を始めたのは、5月18日。
最初はこわがっていたが、中にフンを置いたり、
好物のバナナやチョコレート(??)で
奥に引き寄せたりすることにより、
2週間目には入るようになったそうだ。
箱の上に棒を持った人がいるが、これは上から音を立てて
移動時の大きな音にも慣らしているところ。
↓
アキリとヤール氏は、現地時間の6月2日にベルリンの動物園を
出発し、陸路でアムステルダムへ。その後、Air Cargo で
ミラノ経由、6月4日に成田到着。
アキリには、ミラノの空港でバナナと水、
フライト中には水を与えられないので
リンゴとバナナのみ、そして、成田ではその場で購入した水を
与えると大量に飲んだそうだ。
移動中に水を飲むバケツも、ベルリンで慣れていたものを
用意したり、細かい気配りがされていた。
ズーラシアに到着したのは、午後2時半頃で
輸送箱から出るには、少し時間がかかったようだ。
アキリのお母さんの Ine だけでなく、ベルリン動物園のクロサイの角が
みな立派なのは、あまり自分で堅いところにこすって削らない
ためその形を保っていること以外に、遺伝的素質もあるかもしれない、
ということだった。
ベルリン動物園で生まれたクロサイは、これまでに
21頭(うち2頭死亡)、赤ちゃんが公開されるのは
だいたい生後1週間から10日くらいのことが
多いそうだ。
ちなみに、”アキリ”は、アフリカの言葉で
「とっても利口」という意味だとか。
参加者には、ベルリン動物園の案内パンフレットが配られた。
クロサイ飼育のエキスパートがそれぞれの立場から
語る今回の「クロサイ講演会」、充実の内容で
あっという間の2時間だった。
by sainomimy
| 2015-06-15 17:15
| ズーラシア
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