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チェコの動物園のキタシロサイ死亡、残るは地球上に4頭

現存するシロサイは約2万頭のミナミシロサイと
僅か数頭のキタシロサイであるが、7月27日、
チェコのドブール・クラーロベ動物園の
キタシロサイのナビレ(♀31才)が死亡。

地球上のキタシロサイは、
残り僅か4頭となった。


1983年生まれのNabire
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Photo(C):Petr David Josek/AP



参照記事 :
1.キタシロサイ、残り4頭に 絶滅から守るために各地で行なわれていること(Huffporst)
2.Only 4 northern white rhinos left on Earth
3.Il n'y a plus que quatre rhinocéros blancs du nord sur Terre.


死因は、40kgもあった卵巣のう胞の破裂の合併症。


WWFによると、1960年までは2000頭以上いた
キタシロサイは、増加する密猟、生息国の政治的混乱、
生息地破壊といった要因で、1984年には、
既に15頭まで減少したという。

このところ、キタシロサイの死亡が相次ぎ、
昨年12月には、米サンディエゴのサファリパークで
飼育されていた44才のオス Angalifu が老衰で
死亡した。これで残るキタシロサイは5頭となる。


ブログ内関連記事 :
「米サファリパークのキタシロサイ死亡、残りは5頭」
http://sainomimy.exblog.jp/22819741/
(2014.12.20)


さらに、Angalifu の死の2ヶ月前の10月には、
ケニヤのオルペジェタ保護区のオスのキタシロサイの
スニ(♂32才)が死亡、キタシロサイは6頭となる。
他のオスのキタシロサイは高齢で、スニが唯一の
繁殖可能なオスだったので、キタシロサイの自然繁殖の
望みはこの時点で断たれている。


ブログ内関連記事 :
「唯一の繁殖可能だったキタシロサイのオスが死亡 」
http://dearhino.exblog.jp/20318002/
(2014.10.24)


つまり、昨年10月からの9ヶ月で、地球上に7頭
残っていたキタシロサイが4頭に減ってしまったのだ。



残る4頭の内訳は以下の通り。

●Ol Pejeta野生動物保護区 :

Sudan ♂ 40才を過ぎ、繁殖年齢を超えている。
      (3才のとき、スーダンからチェコへ)
Najin ♀  1989年生まれ
Fatu ♀   2000年生まれ

この3頭は、動物園よりも生息地アフリカの環境の方が
繁殖を促すのではという期待のもとに、2009年、
チェコのドブール・クラーロベ動物園からこの保護区に
移された。

●米サンディエゴの Wild Animal Park  :
Nola  ♀ 40才


しかし、ナビレの死後、ナビレの子を残す
微かな可能性が残っている。

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© Alexandra Mlejnkova/AP/SIPA


死後、直ちに取り出されたナビレの疾患のないもう一方の卵巣が
イタリアの専門の研究所に送られ、もし卵子を取り出すことが
できたら、ベルリンの野生動物研究に冷凍保存してある
オスの精子を使って、サンディエゴ動物園の技術で人工授精し、
代理母に育ててもらうことだ。その場合、代理母は、
キタシロサイでなくともミナミシロサイでも問題ないようだ。

ナビレを飼育していたチェコの動物園の園長は、
「可能性は僅かであっても、種の保存のためには、
あらゆることを試す義務があると強く感じている。」と
語っている。


参照記事より原文一部引用:
"Nabire, a female northern white rhino, died of a ruptured cyst on Monday at a Czech Republic Zoo, leaving only four known northern white rhinos on Earth.
The 31-year-old rhino's cyst was so huge, it was untreatable, a rhino curator at the Dvur Kralove zoo said in a statement."




by sainomimy | 2015-08-01 00:38 | ヨーロッパの動物園 | Comments(0)