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クロサイ5頭がヨーロッパの動物園からルワンダの国立公園へ!

来年6月頃に、ヨーロッパの動物園から
オス2、メス3の合計5頭、
2才から9才までの若いヒガシクロサイが、
サイが絶滅したアフリカのルワンダでの
サイの再導入のためのルワンダの
Akagera National Park に
送られることになった。

一度に5頭ものサイががヨーロッパからアフリカに
移送されるのは前例がないこと。


この移送計画はチェコのドブル・クラロベ動物園が
中心になって、EAZA(ヨーロッパ動物園・水族館協会)を
説得し実現したもので、飼育中のヒガシクロサイを
アフリカに送り出す3園は共に、絶滅危機のクロサイの
生息地での頭数の増加に貢献できることを喜んでいる。

ヒガシクロサイは、野生と飼育下を合わせて、
約900頭、そのうち90頭がヨーロッパの22園で
飼育され、チェコのドブル・クラロベ動物園に
いるのは最多の16頭。

ちなみに日本で飼育されているのはクロサイは
すべてヒガシクロサイで、全国の合計が22頭。

ルワンダに行く予定の5頭は、
今月末にチェコのドブル・クラロベ動物園に
集められ、新しい環境での暮らしの準備をしてから、
2019年5月~6月にルワンダのAkagera National
Park に移動する予定。


ルワンダは、1994年の「ルワンダ虐殺」後、
サイは絶滅したが、現在は政情は安定しており、
2017年に南アフリカから19頭のクロサイが
導入されている。来年ルワンダに送られるサイは、
当初は彼らとは別の場所で暮らすことになる。



●ルワンダに渡る予定の5頭の紹介

<チェコのドブル・クラロベ動物園>

Manny ♂ 7才
2011.9.30


クロサイ5頭がヨーロッパの動物園からルワンダの国立公園へ!_e0266067_22331719.jpg
(C)Dvůr Králové Zoo

Jasmina ♀ 9才。
2009.12.13 生まれ。
ルワンダ行きのメンバーのなかで最年長。
クロサイ5頭がヨーロッパの動物園からルワンダの国立公園へ!_e0266067_22343103.jpg
(C)Dvůr Králové Zoo


Jasiri ♀ 2才。 
2016.10.13 生まれ、
誕生時の体重は平均の半分くらいだった。
猫と仲良くしている映像が広められた。
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クロサイ5頭がヨーロッパの動物園からルワンダの国立公園へ!_e0266067_23391591.jpg
(C)Dvůr Králové Zoo


<イギリスのフラミンゴ・パーク>

Olmoti ♀ 4才。
2014.12.20.チューリッヒ動物園生まれ、
2015.9月にフラミンゴ・パークへ。
クロサイ5頭がヨーロッパの動物園からルワンダの国立公園へ!_e0266067_22404305.png
(C)Flamingo Land


<デンマークのリーパーク・サファリ>

Mandela ♂ 3才。
2015.1.1 、元旦の生まれ。
何とスカンジナビアで初めて生まれたクロサイ。
クロサイ5頭がヨーロッパの動物園からルワンダの国立公園へ!_e0266067_22415576.jpg
(C)Ree Park Safari

ブログ内参照記事 :
「2015年元旦に北欧初のクロサイの赤ちゃん誕生 」
https://sainomimy.exblog.jp/22700713/


参照記事 :

1.European zoos to send critically endangered rhinos to Rwanda
2.Mandela the black rhino to be released back into the wild
3.Cat befriends critically endangered RHINO about to be released into Rwanda park


5頭のクロサイが、広いルワンダの国立公園に
順調に馴れたら、どんな組み合わせで繁殖を
始めるのか楽しみ!いつか日本生まれのサイも
アフリカのサイの生息数の増加に貢献できると
よいと思う。


by sainomimy | 2018-12-03 23:58 | ヨーロッパの動物園 | Comments(0)